●会員制のリゾートホテル
特定の企業で所定の金額を払い込むことで、一般人に優先して特定のサービスを優先利用できるという仕組みをとっている事業があります。典型的なのはゴルフ会員権。かつてほどの財産的価値はありませんが一流のゴルフクラブであればレアな権利であることにかわりはないそうです。 ゴルフ会員権ほど高額の出資は必要ないものの、別荘代わりに利用するニーズを見込んでサービスを提供する会員制のリゾートホテルなどは、現在でも一定のニーズに支えられています。リゾートホテルの権利は、当該宿泊施設を共有する持分権の形で表象されており、メンバーが志望すると相続も可能になっているのが特徴です。類似したサービスを提供しているのが、東急シェアリングボーナスです。会員になることでメリットを享受できる点では、フォルスクラブにも類似しています。
●東急シェアリングボーナスとフォルスクラブで得ることが出来るもの
東急シェアリングは、東京都渋谷区に本社をおく、リゾート事業を行う東急電鉄グループの企業のひとつです。東急電鉄では、鉄道網を展開する東京都西部から神奈川県エリアを中心に、不動産事業などを積極的に展開しており付随する事業としてリゾート関連にも手を広げています。東急シェアリングボーナスとは、1999年からサービス提供を開始しておりメンバーは利用権を購入することで、任意の一週間を連続利用するか・1年に7日分選択した日に利用するか、のいずれかを選択してサービスを利用することができます。フォルスクラブでは特に利用する期日に制限は設定されていないので、この点はかなり違いを実感できます。
●東急シェアリングボーナスとフォルスクラブボーナス、収益の見込みは?
それでは東急シェアリングボーナスとフォルスクラブボーナスを比較した場合に、どれほど収益に違いがあるのでしょうか。東急シェアリングボーナスの場合は、利用権を購入することで1年あたり7日間、所定のリゾート設備を利用することになります。1日当たりの利用料金を5000円ほどと推測すると、概ね35000円ほどのリターンです。フォルスクラブボーナスは事前に見込みをつけるのは困難ですが、収益はお金という形を取ります。東急シェアリングボーナスではリゾート施設の有線利用、フォルスクラブボーナスの事前の予見は付けるのが難しい現金、いずれが魅力的かは、価値観で左右されるところです。
●リモートワークが普及するなかでの、今後の将来性はどうか
見方をかえてリモートワークが普及する社会のあり方を前に、東急シェアリングボーナスとフォルスクラブ、いずれに将来の成長の可能性を考えてみると、言うまでも泣く在宅でのコンテンツ利用が主軸になるフォルスクラブに軍配が上がりそうです。もちろん今後の行く末を予想するのは現実的ではありません。しかし移動や接触を前提にしないフォルスクラブに優位性があるのは明白といえそうです。
(※ここまで書いておきながら、フォルスクラブボーナスがどのような概念なのか、私自身まったく分かっていません・・・・・・てへ)