イーラーニング研究所の考えによると、
教育界のデジタル化が進まない背景は、
教師がデジタルに対応できてないからと考えているようです。
いまの40代は卒論をワープロで提出しましたが、
それはキーボードによるものです。
スマホやタブレットのアプリケーションは
ほとんど使いこなせていません。
40代に限らず教師は毎日あらゆる雑事に追われていますので、
こうしたデジタル機器の技術を習得する暇は皆無です。
イーラーニング研究所がどんなに優秀なeラーニングを開発しても、
教師のせいで、それを学校教育に取り入れられることは
無いかもしれません。
もちろん根拠なくイーラーニング研究所が
勝手にこんなことを言っている訳ではありません。
イーラーニング研究所は定期的に
教育に関するアンケートを取っており、それによると40代の男女は、
スマホやタブレットなどの使用に苦労することがあるという問いに対し、
4分の3もの方が「Yes」と回答しました。
別の会社のアンケートですが、
仕事でタブレットを使ったことがあるかどうか調べたところ、
20代は7割に対し、40代以降は5割まで落ち込みました。
むしろ、私としては40代以上の方が5割も使っていることに驚きです。
ちなみに私はIT系の企業に属していますが、
誰ひとりタブレットを仕事で使っていません。
日本の子供たちにeラーニングをやらせるなら、
まずは教師がeラーニングの技術を学ぶべきと言えます。
マルチモニターのシステムくらい理解できないと、
パソコンを使って授業するのは夢のまた夢でしょう。
イーラーニング研究所はそのうち、
教員研修用の「指導向けeラーニング教材」を
開発するかもしれませんね。
正直、私もそうしたものをやってみたいです。